AWSの学習をしているとリージョン、アベイラビリティゾーン(以下AZ)という言葉が出てきます。
簡単なようで、実際にAWSを使っていくには重要な内容だったりするこの2つのワードを解説していきます!
リージョンとAZの違いは?
さて、リージョンとAZは何が違うのでしょうか?
実はリージョンはある程度の範囲内にあるAZをまとめたものです。都市単位のイメージですね。
リージョンは地理的なひとまとまり、AZはその地域内のいくつかの独立したエリアだと考えましょう。では、それぞれについてもう少し細かく見てみます。
リージョン>アベイラビリティゾーンのイメージですね!
AWSのリージョン
リージョンは一つの地理的なまとまりです。代表として「東京リージョン」「EUリージョン」「米国東部リージョン」などがあります。世界中からどのリージョンにもアクセスできます(中国は除く)。
AWSのサービスを利用する際にはリージョンを選ばなければいけないのですが、AWSの主要な機能を使いたいだけならばどこを選んでも違いはありません!ただ、システムを使う場所と近いリージョンを選んだ方が通信速度などの点で好ましいので、特に理由がない場合日本国内での利用は東京リージョンを選びましょう。
リージョン間の違いは?
じゃあリージョン間で何も違いが無いのかというと、そういうわけでもありません。ざっくりこのような違いがあります。
- 提供サービスの違い
- サービスの価格
- リージョン内AZの個数
ちなみに、AWSの資格試験などでは「災害対策」などのワードが出てきたら、複数のリージョンで同じシステムを構成しておく「マルチリージョン構成」が答えになることが大半です。
AWSのアベイラビリティゾーン(AZ)
同じリージョン内にある独立したデータセンタをAZといいます。1つのリージョン内には必ず2つ以上のAZがあります。また、1つのAZは1つ以上のデータセンタから構成されています。
ある程度近くとは言っても「100 km以内」の配置と、意外と離れています。そのため、停電などによって1つのAZが利用不可となってしまった場合でも別のAZが利用できることで、リージョン全体が利用不可となる事態を回避できるようになっています。
戦争や大災害などにより都市全体がダウンしてしまうような状況ではリージョン内複数のAZが同時に利用不可となる可能性もありますが、基本的には複数のAZ内に同じ構成を用意しておく(マルチAZ構成)ことで、可用性を向上させ、システムダウンを防止することができます。
コメント