パソコン初心者やプログラミング初学者の方はJavaやPythonなどのプログラムをインストールする際に
環境変数を設定しておきましょう!
と本やウェブサイトに書いてあるのを見て「なぜ?」と思うことがあるのではないでしょうか。かく言う私もつい最近まで思ってました。。
「そもそも環境変数って何なの?」「設定しないといけない理由はあるの?」なんて疑問について説明してみたいと思います。
手順通り何となく設定するのも良いですが、理解しておくとどこかで役に立つかもしれません。
そもそも環境変数って何だ?
環境変数を簡単に説明するとこんなイメージです。
コンピュータ(OS)のどこからでも使える変数
変数って何?という人は以下を参考にしてみて下さい
もっとざっくりと言えば、環境変数は設定を保存しておく箱のようなものです。
例えば環境変数「パソコン名」があるとしましょう。パソコン名は設定画面から自分で変更することができます。
この「パソコン名」という箱に「最強のパソコン」という名前を設定しておくとします。すると、どのプログラムやPCアプリから「パソコン名」は何?と聞かれても、箱の中の「最強のパソコン」という名前を返してくれるようになります。
環境変数を設定する理由は?
さて、実際環境変数を設定するのは何かしらプログラムやアプリをインストールした際に行うことが多いです。
もう少し具体的な内容で見ていきましょう。
プログラムをインストール時に設定しないと何が困る?
例えばJavaのプログラムをインストールしたとしましょう。特に設定を変更しなければ以下の場所にインストールされます。
C:\Program Files\Java
この場所にインストールされているプログラムを実行するとJavaが動くわけです。
毎回この場所を丁寧に指定してあげれば動かすことはできます。でも少しそれは面倒ですよね。かといって単に「Javaを動かして」というだけではコンピュータは何のことを言っているのかわかりません。
ユーザーからすれば、Javaと言えば “C:\Program Files” にあるJavaのことですので、コンピュータにも同じ認識を持ってもらうと便利ですよね。これが環境変数を登録する主な理由の1つです。
ユーザー環境変数とシステム環境変数の違いは?
Windowsの場合、左下の検索バーに「環境変数」と入力するなどの方法で環境変数の設定に移動できます。
いざ環境変数を設定しようとすると、「ユーザー環境変数」と「システム環境変数」の2つがあることに気付くかもしれません。
この2つの違いを簡単に説明するとこんな感じです。
ユーザー環境変数 = ログインしているユーザー専用の環境変数
システム環境変数 = そのパソコン (OS) 共通の環境変数(ユーザーが誰でも同じ設定になる)
家にあるパソコンだったら一人で使うことが多いですよね。その場合は正直どちらで設定しても同じようなものです。
ですが学校や会社の共有パソコンの場合はどうでしょうか?同じパソコンに、各ユーザーが IDとパスワードでログインしてから使うことが多いのではないでしょうか。
その場合は勝手に他のユーザーの設定まで変更するのはあまり良くないですよね。つまり
共有パソコン⇒ユーザー環境変数を設定
自分専用パソコン⇒システム環境変数を設定
とするのが無難です。
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